その他診療
IT眼症とは

IT眼症とは、パソコンやスマートフォンなどの画面を長時間見ることによって起こる「眼精疲労」の一種です。
主な症状
主な症状としては、像がぼやけて見えにくくなったり、物が二重に見えたりするほか、目の周りやこめかみに痛みを感じることがあります。また、目が重く感じたり開けづらくなることがあり、さらに症状が進行すると頭の重さや吐き気といった不調を引き起こす場合もあります。ドライアイもよく見られる症状で、目の乾燥感や痛みを伴います。
ドライアイの原因
画面を集中して見ていると瞬きの回数が減り、通常の1分間に15~20回から、1分以上瞬きをしないこともあります。その結果、角膜が涙で潤わず乾燥や障害が生じ、目が充血したり角膜にダメージを与えることがあります。
加齢黄斑変性とは

加齢黄斑変性は、網膜の中心部「黄斑部」が障害される病気です。
黄斑部は視界の中で最も鮮明に見える部分で、この部分が年齢とともに障害されることで、視界にゆがみが生じたり、視野の中央が黒く見えたりすることがあります。
この病気は高齢化とともに増加しており、注意が必要です。
症状と診断のポイント
片目ずつ視界を確認した際に、ゆがみや黒ずみを感じたら、この病気が疑われます。気になる症状がある場合は早めの精密検査が重要です。当院では黄斑部を詳細に検査し、必要に応じて蛍光眼底造影などで早期診断を行います。
早期治療の重要性
早期に発見された場合、新しい光線力学療法や薬物療法が効果を上げることがあります。少しでも異変を感じたら早めにご相談ください。
糖尿病網膜症とは

糖尿病網膜症は、糖尿病による高血糖の影響で網膜の血管が弱くなり、小さな出血やむくみが発生する病気です。
進行すると硝子体出血や網膜剥離を引き起こし、視力が低下して失明に至ることもあります。
症状と進行の特徴
この病気は発症までに時間がかかり、初期には自覚症状がほとんどありません。そのため、発症に気づかないまま進行することがあります。血糖コントロールが良ければ進行を遅らせることが可能ですが、視力低下や飛蚊症が現れてからでは手遅れになる場合もあります。
定期的な検査の重要性
糖尿病の方は、早い段階から定期的に眼底検査を受け、自身の網膜の状態を把握することが重要です。進行状態をチェックすることで、適切な治療を早期に行うことができます。
近視とは

近視は、遠くのものがぼやけて見える屈折異常の一種です。遠方から入る光が網膜よりも手前で焦点を結ぶために起こります。
単純近視は、小学校高学年から中学校頃に始まり、遺伝や環境の影響が関係します。身長や体重のように個人差があり、多くはこのタイプに該当します。
また病的近視というものもあり、こちらは進行性で網膜剥離や黄斑変性などの合併症を引き起こす可能性があります。
原因と分類
近視の原因は、眼軸長(角膜から網膜までの距離)が正常より長い場合や、角膜や水晶体の屈折力が強すぎる場合です。近視には「単純近視」と「病的近視」の2種類があります。
受診のすすめ
特に単純近視は成長期に多いため、「学校近視」とも呼ばれることがありますが、放置せず適切な検査と管理が大切です。視力の低下を感じたら早めに受診しましょう。