
Pediatric Endocrine Disorders
小児内分泌疾患

小児内分泌疾患とは
ホルモンの分泌やバランスに関わる病気で、成長や発達、代謝に影響を及ぼすことがあります。具体的には、身長が伸びない、思春期の遅れまたは早まり、体重増加や減少などの症状が見られる場合、内分泌の問題が関与している可能性があります。
当院では、小児内分泌疾患に関する診察や検査を通じて、お子さまの成長を細やかにサポートします。必要に応じて血液検査や画像診断を行い、適切な治療プランをご提案します。成長ホルモン治療などの専門的な治療が必要な場合も、わかりやすく丁寧にご説明し、親御さんの不安に寄り添いながら進めていきます。
主な疾患
低身長、成長障害
思春期の異常:乳房の早期腫大、思春期の早期発現や遅れなど
甲状腺疾患:バセドー病、甲状腺機能低下症など
その他、脳下垂体疾患、性腺機能低下症、副腎疾患、骨疾患など
夜尿症
その他の内分泌代謝疾患


よくある質問
Q
初めて受診する際に準備するものはありますか?
A
初めて受診されるときには、出生から最近までの身長と体重のデータ(母子手帳、幼稚園、保育園、小、中、高校の健康手帳等)をご準備ください。
Q
低身長とは何ですか?
A
低身長とは、以下の条件に該当する場合を指します。
-
同性・同年齢の子どもと比較して身長が平均より2SD(標準偏差)以下である場合。
-
1年間の 身長の伸び(成長速度)が、同性・同年齢の基準値の80%未満である場合。例えば、小学校低学年では年間4cm未満の伸びが目安です。
ただし、低身長が必ずしも病気を意味するわけではありません。中には治療可能なケースもありますので、同級生と比べて成長が遅い、席順で常に前のほうになるなどの心配がある場合は、専門医の受診をおすすめします。
Q
低身長の治療法はありますか?
A
原因によって治療法は異なりますが、成長ホルモン(GH)や甲状腺ホルモンの 不足による低身長は治療が可能です。
Q
思春期の早発とは何ですか?
A
思春期の早発とは、女の子で8歳未満、男の子で9歳未満で第二次性徴(乳房の発育、精巣の発達など)が始まる状態を指します。早発思春期が進行すると、骨の成熟が早まり、最終的な身長が低くなる可能性があります。原因にはホルモンバランスの異常や脳の病気などがある場合もあるため、早期に専門医の診察を受けることが大切です。
Q
子どもの肥満は内分泌疾患と関係がありますか?
A
子どもの肥満の多くは、生活習慣や食事の影響ですが、一部にはホルモンバランスの異常や内分泌疾患が関与している場合もあります。例えば、クッシング症候群(副腎皮質ホルモンの過剰分泌)や甲状腺機能低下症が原因となることがあります。肥満に加えて、成長の遅れや体型の変化などが見られる場合は、内分泌疾患の可能性を検討する必要があります。
Q
骨の病気は子どもの成長にどう影響しますか?
A
骨の形成異常や病気(例:骨軟化症や骨形成不全症)は、成長の遅れや身長の伸びに影響を及ぼします。これらの疾患は、内分泌系の問題や栄養不足が関与することが多く、骨の発育を正常にするためには早期診断と適切な治療が不可欠です。
お子さまの成長や健康に関するご不安がございましたら、当院までお気軽にお問い合わせください。
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