矯正治療のメリット
矯正治療の多角的なメリットと健康への影響
矯正治療は、ただの歯並びや噛み合わせの改善にとどまらず、心身の健康を促進する歯科医療です。良く噛めるようにすることで消化を助け、発音を改善し、歯や顎の健全な成長を促進します。また、歯みがきをしや すくすることで虫歯や歯周病を予防し、精神的な自信や心の安らぎももたらします。これにより、心身全体の健康が向上します。 悪い歯並びや噛み合わせは遺伝だけでなく、日常的な悪い癖や習慣も原因となることがあります。矯正治療では、これらの癖にアプローチして改善を図ることも可能です。歯並びだけでなく癖や習慣に不安がある場合は、早めにご相談ください。
矯正治療の費用の目安(税込)
初診相談料
¥3,300
基本検査料(診断料を含む)
¥38,500
機能検査料(option)(下顎運動検査、咀嚼筋電図検査、咬合圧分布検査)
¥11,000
基本施術料
¥173,690~¥550,000
*治療範囲や治療内容によって料金が異なりますのでご相談ください
*治療回数の目安:ブラケット矯正1ヶ月に1回、マウスピース矯正4~6週間に1回
成長期の前半の治療(1期治療の場合)
約¥275,000
成長期の後半の治療(2期治療の場合)
約¥275,000
目立たない透明ブラケットをご希望の場合
¥22,000
●加算
舌側矯正(内側からの治療の場合)
約¥715,000
処置料(1回毎の装置調整料)
¥3,300~¥5,500
定期観察料(X線による1回の定期検査)
¥5,500~¥11,000
*手術が必要な顎変形症や唇顎口蓋裂などの矯正治療の場合は保険診療ができますのでお尋ねください。
治療開始までの流れ
STEP
01
相談
初診時にお口の状態を確認し、治療の概要をご説明します。

STEP
02
検査
治療方針を決定するために、詳細な検査を行います。

STEP
03
診断
検査結果を基に、治療方法や施術料金についてご案内します。

STEP
04
治療開始
治療開始希望日に合わせて、実際の施術を開始します。

矯正治療の期間
虫歯の治療とは異なり、歯並びを整えるには、生きている顎の中で歯を少しずつ移動させる必要があります。特に年少のお子さまの場合、顎の成長や噛み合わせと密接に関係しているため、成長に合わせた治療が重要です。
一般的に、上下の歯並び全体を矯正する場合、治療期間はおおよそ2年から2年半程度かかります。ただし、部分的な矯正やお子さまの初期治療など、治療内容や条件によって期間は異なります。詳しくはご相談ください。
矯正に必要な検査
治療期間を通じた方針を決定するために、さまざまな検査と分析を行い、診断を行います。
一般的には、歯や頭部のレントゲン撮影、歯や顔の写真撮影、歯型の採取などを実施して検査を行います。
また、顎変形症や顎関節症がある場合は、下顎の運動検査や咀嚼筋電図検査に加え、咬合圧バランスの検査を追加することもあります。さらに、ご本人やご家族の方にも、さまざまな質問をさせていただくことがあります。
矯正治療の前準備
矯正治療を始める前に、虫歯や歯周病の治療を優先する場合があります。また、治療前には正しい歯磨きの指導を受けていただきます。
矯正装置が装着されると、食べ物の汚れが残りやすくなり、虫歯や歯肉炎のリスクが高まります。そのため、来院時には歯磨き指導に加え、おやつの与え方など生活習慣についてもアドバイスさせていただくことがあります。これらは、矯正治療の効果を良好に保つための重要なポイントです。
矯正治療日の指定
矯正治療が始まると、おおよそ月に1回の受診となり、その都度治療日をお約束します。
診察の際は、十分な時間を確保し、スムーズに治療を進められるよう配慮いたします。また、遠方からお越しの方にも通いやすいよう、できる限り調整いたします。
万が一、ご都合がつかない場合は、お早めにご連絡いただき、日時の変更をお願いいたします。
矯正治療後の管理
矯正治療では、歯並びや噛み合わせが整った後も、後戻りを防ぐために歯をその場に固定する必要があります。この期間を「保定期間」といい、そのために使用する装置を「保定装置」と呼びます。
保定期間中の来院時には、保定装置のチェックに加え、虫歯の検査や歯のクリーニングを行います。受診は年に1~2回程度となります。
安定した美しい歯並びを維持するために、少なくとも1~2年は継続することをおすすめします。
矯正治療のデメリット
1
治療費について
矯正治療は基本的に保険適用外のため、高額になることがあります。ただし、部分矯正や分割払いも可能です。各種カードも利用できます。顎変形症や唇顎口蓋裂の矯正は保険適用の可能性があるため、ご相談ください。
2
矯正装置について
お子さまは取り外し可能な装置が多く、大人は歯に直接つける装置が一般的です。目立ちにくい透明な装置や、裏側につける装置も選べます。症状により適した装置が異なるため、ご相談ください。
3
治療期間について
歯を少しずつ動かすため、治療期間は通常2~2年半かかります。通院は月1回程度で、装置の調整料が大体¥3,150~¥5,250程度かかります。内容には装置の調整、歯石除去、虫歯チェック、ブラッシング指導が含まれ、頑固な汚れが ある場合は機械でクリーニング(PMTC)も行います。

4
その他のリスクや副作用
・矯正装置による不快感や痛みが数日~1,2週間続くことがあります。
・歯の動き方に個人差があり、治療期間が延長する場合があります。
・患者さんの協力(装置の使用、通院)が治療結果や期間に影響します。
・歯磨きがしにくくなり、むし歯や歯周病のリスクが高まります。
・歯の根が吸収されることや歯ぐきが下がることがあります。
・ごくまれに歯が動かない場合があります。
・金属アレルギーや顎関節症状が現れることがあります。
・治療計画の変更が必要な場合があります。
・矯正装置を誤飲する可能性があります。
・装置を外す時、エナメル質に亀裂が入ることがあります。
・保定装置を使わないと後戻りする可能性があります。
・あごの成長で歯並びが変化する場合があります。
・親知らずの影響で再治療が必要な場合があります。
・矯正治療は元に戻すことが難しくなります。