花は根にかへり真味は土にとどまる
日蓮聖人御遺文『報恩抄』聖寿55歳
美しい花も、
散れば葉も茎も次第に枯れて、
球魂のみが土に残り、
生命のもとは土中に埋もれてしまう。
やがて季節は巡り、
土の栄養をエネルギーとして
陽光を受けて
再び芽を出し花を咲かせていく。
私たちの人生も
先人の輝かしい努力により
つみかさねられた功徳によって、
より幸せな人生を
送ることができています。
仏壇の過去帳の冒頭に次の言葉を記することがあります。
「先祖は樹木の根なり。子孫はその枝葉なり。根を培い養わずして枝葉栄える理なく、花咲き実生ずるためしなし。この過去帳は先祖代々の徳を報じ子孫永久の教えに備う」。
先祖と子孫の関係を木に例えるならば正にこの言葉の通りでしょう。
枝葉や花から取り込んだ養分も根に蓄えられ、さらに樹木全体が大きく成長するということです。
先祖子孫一体となって共栄することが重要なのです。
真味とは功徳のことです。
今こうして、自分がここに在る事に感謝して御先祖様や、祖父母、両親への思いを伝えましょう。
私たちが築いていく功徳もまた後人へ向けて受けついでいきたいものです。
「根っこ」
根っこは 大地の底を目指す
心の奥に沈んでる
悲しみに引き寄せられるように
根っこは足元の深いところに向かう。
根っこは大地の果てを目指す。
己の知らない未知なる世界を夢見るように
根っこは遠く拡がる。
根っこは、
全ての栄養をわたしに運ぶ
存在の魂。
W座からの招待状より 小山薫堂
大本山 小湊 直末寺 正善院(しょうぜんいん)
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