東京都葛飾区とは？

葛飾区は、東京23区の北東部に位置し、約46万人が暮らす面積約34.80平方キロメートルのエリアです。葛飾区といえば、江戸川区や足立区に並ぶ下町の代表。人情味あふれる江戸っ子気質な住民たちが、下町情緒を大切に守りながら生活しており、活気のある温かな雰囲気が特徴だといわれています。

葛飾区は、主に水元・金町エリア、柴又・高砂エリア、亀有エリアなどから構成されます。水元公園があり緑豊かな水元・金町エリア、歴史や文化を感じる観光スポットのある柴又・高砂エリア、下町情緒あふれる亀有エリアと、各エリアには独自の特徴があります。

次に葛飾区で特に人気のスポットをご紹介しましょう。

柴又帝釈天門前参道：映画『男はつらいよ』の舞台になったことでも有名な柴又にある、柴又帝釈天へとつながる参道です。柴又帝釈天門前参道商店街では、お煎餅やお団子など昔ながらのお店が立ち並び賑わいを見せています。

水元公園：都内で唯一の水郷景色を楽しむことのできる公園です。小合溜に沿って造られており、園内にも大小の水路が引かれています。まっすぐに伸びたメタセコイアが立ち並ぶ“メタセコイアの森”は圧巻です。

亀有駅：漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所（こち亀）』でも知られている、常磐線（JR東日本）の駅です。下町が好きな人たちから根強い人気があります。駅前には、こち亀の主人公・両さん（両津勘吉）の銅像が設置されており、駅周辺にはさらに14体の銅像が点在しています。また、北口に広がる商店街では、下町の雰囲気を味わいながら買い物を楽しむことができるでしょう。

葛飾区は、東京23区のなかでもとくに農業が盛んな地域です。都内トップクラスの収穫量を誇る小松菜は、1年を通して栽培されています。また、高砂地域では幻といわれる大根“亀戸大根”も栽培されています。小ぶりで少し苦味のある亀戸大根は、現在数少ない農家でしか栽培されていない貴重な伝統野菜です。このような伝統野菜を守る取り組みについても注目が集まっています。

また、文化面では国内有数の伝統的な技術を持つ職人が集まる地域としても有名です。江戸時代、明治時代から続く伝統技術で作られる伝統工芸品の数々は、今も色あせることなく人々を魅了しています。平成3年に設立された“葛飾区伝統産業職人会”には、昔ながらの伝統技術を現代に受け継ぐ職人たちが所属しており、伝統技術の復興に力を入れています。

葛飾区は、古き良き下町情緒あふれる温かい地域です。住む人にとっては、現代人が忘れがちな義理と人情の生きる暮らしが魅力でしょう。訪れる人には、昭和の時代にタイムスリップしたかのような懐かしい気持になれる街として人気です。今後も、下町の良さを最大限に生かした街づくりに期待されています。


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掲載情報は2024年11月7日時点のものです。その後の変更については、適宜修正を行ってまいります。