
東京造花卸商協同組合の沿革
東京造花卸商協同組合について
昭和15年日本政府により、価格統制令が施行され、造花の価格は東京府知事に認可されなければならず、造花工業組合・造花卸商業組合の名において、造花の種類及び等級ごとに価格を申請しました。
その後、東京造花輸出業組合等多数の造花関係の組合が設立されましたが、戦後GHQの閉鎖機関令により、組合組織の大変換を余儀なくされ、東京造花協会が設立されました。
その後造花業種の細分化が進み15 団体になりその後の社会的変化に伴い、現在、東京造花卸商協同組合と東京装飾造花協同組合の2団体のみが現存しております。
当組合も組合員数は少数になっておりますが、組合員企業は世の中の変化に伴い、柔軟に適切な対応をした結果、造花問屋として活躍されております。
現在の造花は、利用目的に合わせて素材や形状を適切に使用し製造された物が利用されております。
一般的に使用されている、ポリエステル製造花の歴史を振り返ると、18世紀頃ヨーロッパで作られた絹の花が始まりで、アメリカのジョージワシントンの就任式で使用されたと言われております。後にイタリアで、ポリエチレン製の造花が製造され大流行しているとの新聞報道により、香港の李嘉誠(リカシン)が1949年にプラスチック工場を作り、ポリエチレン製造花を売り出したところ、ホンコンフラワーとして大当たりし、世界の大富豪になっております。
昭和47年頃から、布製(ポリエステル)造花に発展し改良によって進歩して、生花と殆ど変らないクォリティの造花も販売しております。これらはホテルや商業施設等のインテリアとして、使用されております。また葬祭用品や供物においても、花環の他、厳粛なセレモニーの演出にも造花が使用されておりますが、一般消費者の方々は、造花であることに気付かずにおられる場合が多いと思われます。
また、クリスマスイルミネーションのLED照明等、デコレーションや、正月飾り、桜など春の飾り等も取り扱っている会社が、ハイセンスなファンシー商品を取り扱い、いろいろなイベントや、ショッピングモール等も華やかに演出しています。
それぞれの用途が、時代とともに高度化し専門性が高まってきており、各組合員企業は対応に努力しております。
組合活動は、これらの事の情報交換および、共同研究を目的に活動しております。
組合の沿革
昭和23年 4月
東京造花協会設立 神田佐久間町に事務所開設
昭和33年 6月
東京造花協会を解散し各業態別に7組合が結成され東京造花卸商協同組合が創立される(組合員34名)
昭和36年
香港よりホンコンフラワーの輸入が始まる
昭和41年 4月
全国造花小売商連合会設立 卸商組合による協賛会設立
昭和45年
東京屋外広告ディスプレイ健康保険組合が設立され組合員の加入開始
昭和47年
東京造花卸商協同組合の賛助会を結成
昭和48年10月
東京造花卸商協同組合創立15周年記念式典[都立産業会館東館にて]
昭和50年 9月
東京都葬祭業協同組合の第一回合同葬祭用品展示会に協賛展示
昭和51年
台湾香港より新素材ポリエステル製造花の輸入が始まる(以降技術の改革により、価格も安定し造花としてのシェアも上昇した)
昭和54年 9月
輸入造花協会記念展示会開催[造花会館にて]
昭和58年 9月
旧造花会館(神田佐久間町)の土地所有名義の変更及び建物の登記
昭和60年10月
フラワー総合展85 開催される[都立産業会館東館にて]
昭和63年 6月
旧造花会館を売却し、新造花会館(現在の会館)を新設し事務所移転
同 9月
東京造花卸商協同組合 創立30周年記念式典[浅草ロックスにて]
平成 1年 3月
「フラワーハイツ白鳥」マンション落成
同11月
タイ視察旅行
平成 2年 5月
組合出資金額を、200万円に増資
平成 3年10月
台湾視察旅行
平成 4年10月
東京都中小企業団体中央会会長賞 鈴木章氏受賞
平成 5年 3月
組合創立35周年記念 ハワイ研修旅行開催
同
東京都知事賞 鈴木章氏受賞
同10月
東京都中小企業団体中央会会長賞 石鍋茂明氏、野澤隆一氏受賞
平成 6年10月
東京都中小企業団体中央会会長賞 小柳 英一氏、鈴木茂氏受賞
平成 7年 1月
阪神淡路大震災 当組合より震災義援金を送る
同11月
ベトナム視察旅行
平成 8年
東京都知事賞 石鍋茂明氏受賞
同10月
東京都中小企業団体中央会会長賞 水澤徹氏、長谷川守宏氏受賞
平成10年 5月
東京造花卸商協同組合創立40周年記念式典[ホテルニューオータニにて]
同 6月
米国シルクフラワー・アクセサリー展(ラスベガス)視察及び研修旅行
同10月
東京都中小企業団体中央会会長賞 金子禄郎氏、中島孝氏受賞
平成12年 4月
オーストラリア研修旅行
同10月
東京都中小企業団体中央会会長賞 西賀厚氏、関口宏之氏、小柳光則氏受賞
平成15年 3月
ボルネオ島検収旅行 サンダカン日本人墓地に造花を献花する
平成18年 3月
中国(アモイ・武夷山)研修旅行
平成20年 3月
中国(紹興・杭州)研修旅行
平成20年 5月
東京造花卸商協同組合創立50周年記念式典[ホテルニューオータニにて]
平成22年 2月
金沢能登研修旅行
平成25年 5月
造花会館を工業組合との共有から単独所有
平成30年 5月
東京造花卸商協同組合創立60周年記念式典[浅草ビューホテルにて]
令和6年 2月
能登半島地震 当組合より震災義援金を送る