静岡市葵区とは？
静岡市葵区は、人口約25万人、面積約1,073平方キロメートルの、静岡市中央部に位置する行政区です。奈良時代には駿河国の国府が置かれ、戦国時代以降は城下町として栄えたことでも有名で、現在でも静岡県庁を構えるなど、行政、経済活動が中心の都市機能を担うエリアとして発展しています。

一方で、区の面積の8割以上を占めるのが、北部エリアに広がる南アルプスの山々をはじめとした山間地です。安倍川や藁科川の豊富な水資源にも恵まれ、自然と都市の機能が融合した街の特徴を持っています。東海道新幹線の静岡駅や新東名高速道路の新静岡ICを有し、交通の利便性が高いエリアとなっています。

ここで、静岡市葵区の有名スポットを紹介します。

駿府城公園：1589年に徳川家康が築いた駿府城の面影を残す公園です。復元された東御門や巽櫓、坤櫓を中心に、春には桜、秋にはもみじの紅葉など、四季折々の自然が楽しめる公園として、市民や観光客の憩いの場として人気を博しています。富士山が綺麗に見えるスポットとしても有名です。

静岡浅間神社：神部神社・浅間神社・大歳御祖神社の三社を総称した静岡浅間神社は、平安時代の朝廷をはじめ、戦国時代の武将たちが崇敬した歴史を持つと言われています。国の重要文化財に指定され、江戸時代後期に竣工された漆塗の極彩色かつ見事な彫刻が施された社殿をはじめとした建物は、一見の価値があります。

梅ヶ島温泉：1,700年の歴史を持つと言われる梅ヶ島温泉は、南アルプスの麓、安倍川の源流域の秘境にある温泉郷の1つです。宿泊だけでなく日帰り温泉もあり、良質の硫黄泉が訪れた人々を癒します。周辺にあるトレッキングコースでは、大自然を満喫できます。

次に、静岡市葵区の産業や街の特徴を見てみましょう。
農業分野では、静岡のお茶栽培の発祥地と言われるほど、山間地域の昼夜の寒暖差を生かしたお茶の栽培が有名です。そのほか、約400年前から伝わるわさび栽培は、質・量ともに全国に知られる存在です。

工業分野では、藁科川の水資源や新東名高速道路の利便性を生かした、機械金属加工などのモノづくりが盛んです。静岡駅を中心とした市街地エリアは、商店街や商業施設が立ち並び、静岡県庁や静岡県警察本部、上場企業の支店など行政や経済機能が集約した区域として賑わっています。

文化面を見てみましょう。

室内楽の魅力を高めるコンサートホールを備えた静岡音楽館AOiは、音楽を身近に感じられる空間として市民に親しまれています。また、静岡市美術館は静岡の歴史や風土、文化を元に新しい文化を創り出し、市民との交流を目的に2010年に開館した施設です。静岡駅に隣接する静岡音楽館AOiと、静岡市美術館は、アクセスの良さから市内外からも多くの人が訪れる魅力的な施設です。戦国時代から現代に至るまでの静岡の歴史を辿る静岡市歴史博物館は、発掘調査で見つかった戦国時代の遺構を取り込むなど、歴史を肌で感じられ、隣接する駿府城址と調和のとれた設計となっています。

静岡市葵区は、南アルプスの大自然と、富士山を望める景勝地を有しながら、城下町の歴史を今に受け継ぎ、静岡市の行政・経済の中心として発展し続けています。住む人にも、訪れる人にも進化し続ける街として魅了し続けるでしょう。


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人口、面積、概要等は各自治体の公開情報をベースに編集しています。

掲載情報は2024年11月21日時点のものです。その後の変更については、適宜修正を行ってまいります。