
ワクチン接種
犬のワクチン

わんこのワクチンには「狂犬病ワクチン」と「混合ワクチン」の2種類があります。
どちらも「病気になる前の健康な状態で受ける」大切な予防手段です。
狂犬病ワクチン
狂犬病は犬だけでなく、ほとんどすべての哺乳類(人も含む)が感染し、発症するとほぼ100%死亡する非常に危険な病気です。
噛まれる・唾液が目などに入ることで感染します(空気感染はしません)。
日本では長年発生していませんが、世界では多くの人が亡くなっており、近隣地域でも発症例があります。もし沖縄で発生すれば、命の危険だけでなく観光業や畜産などにも大きな影響が出ます。
そのため狂犬病予防法により、生後3ヶ月以上の犬は市町村登録と年1回のワクチン接種が義務です。初回は登録し、鑑札と注射済票を首輪に装着します。以降毎年接種し、届出を行います。
当院では対象地域の市町村手続きも代行しています。
動物と人の安全のため、狂犬病予防接種を忘れずに!
狂犬病予防接種(毎年1回接種)
4.5.6月 注射料金2850円(税込)
上記以外の月 注射料金3520円(税込)
混合ワクチン
狂犬病の他にも犬と人の健康を守るためのワクチンがあります。
混合ワクチンといって数種類の病気を1本の注射で予防します。
どんな病気を予防するのでしょう?
混合ワクチン接種 犬
5種混合、10種混合ワクチン接種が可能です。
費用は6600円から7700円ほどになります。(1回あたり)
生後3カ月齢から2〜3回程接種をおこないます。以降は毎年1回の接種をお勧めしております。
<犬パルボウィルス感染症>
感染力も、病原性も、環境や薬剤への抵抗性も最も強い恐ろしい病気です。
激しい嘔吐、血便が見られ死亡率が高いです。
沖縄県では、常在的にに発生しています。
<犬アデノウィルスⅠ型感染症>
高熱が出て、ぐったりしてしまいます。急激に肝機能が障害を受け、死亡率が高い病気です。
沖縄県では、散発的に発生しています。
<犬パラインフルエンザウィルス感染症>
鼻水や、乾いた咳、扁桃腺の腫れなどが特徴です。
仔犬に多く見られます。
沖縄県では、散発的に発生しています。
<犬ジステンンパーウィルス感染症>
飛沫(空気)感染するため感染力は強く、症状が進行すると死に至ることも多い病気です。膿性の鼻水や目やに、咳などにはじまり、痙攣や、麻痺 などの症状が現れます。沖縄県では、散発的に発生しています。
<犬アデノウィルスⅡ型感染症>
発熱、咳、くしゃみなどの「風邪」に近い症状です。
体力が低下し、症状が重くなる時があります。
沖縄県では、散発的に発生しています。
<レプトスピラ感染症>
レプトスピラ症は人にも感染する病気で、沖縄は発生が多い地域です。ネズミの尿などで広がり、発熱・倦怠感から肝・腎の障害や黄疸を引き起こし、治療が遅れると重症化します。
混合ワクチンは義務ではありませんが、沖縄では関連する病気が多く、感染すると治療が大変で費用も高くつきます。
生後3ヶ月頃から数回の接種が必要で、種類や時期が適切であるほど免疫がしっかり定着します。
わんこの誕生日を把握し、獣医師と相談しながら計画的に接種しましょう。
※狂犬病ワクチンとは同じ日に接種できません。
猫のワクチン

猫にもワクチンがあり、室内飼いか外に出るかで必要な種類が変わります。
猫のワクチン
たとえニャンコ自身が外へ出ていかなくても、飼い主さんがどこかからかウィルスを運び込む可能性があります。
混合ワクチン接種 猫
3種混合、5種混合ワクチン接種が可能です。
費用は6600円から8800円ほどになります。(1回あたり)
生後3カ月齢から2〜3回程接種を行います。以降は毎年1回の接種をお勧めしております。
<猫パルボウィルス感染症>
感染力、病原性、環境や薬剤への抵抗性ともにたいへん強い恐ろしい病気です。
激しい嘔吐、血便が見られ、死亡率も高いです。
<猫カリシウィルス感染症>
ヘルペスに似た症状に加え、強い口内炎や舌炎で食事ができなくなる病気です。接触や飛沫で感染し、口や鼻のまわりが汚れた猫は感染の危険が高いです。
<猫白血病ウィルス感染症>
初感染では一度治ったように見えてもウイルスが体内に潜み、後に貧血・黄疸・癌などを起こす危険な病気です。感染後2〜3年で約80%が死亡すると言われます。外に出る猫にはワクチン接種が必要です。
<猫ヘルペスウィルス感染症>
目やに・鼻水・くしゃみなど風邪のような症状が出て、放っておくと免疫が落ちやすい病気です。街で見かける顔まわりが汚れた猫も、この病気の可能性があります。接触や飛沫で感染します。
<猫クラミジア感染症>
鼻水や目やになどの症状があらわれます。
フィラリア症予防

フィラリア症ってどんな病気?
猫にもワクチンがあり、室内飼いか外に出るかで必要な種類が変わります。
犬フィラリア(旋尾線虫目・糸状虫上科・犬糸状虫)
犬のフィラリア症は、蚊が運ぶミクロフィラリアが体内で成長し、最終的に心臓に住み着く病気です。成虫はそうめんのように長く、予防しないと5〜6年で心臓に多数寄生し、心不全を起こして命に関わります。
成虫は大きく、心臓や血管の中にいるため、駆除には強いリスクがあり安全に完全除去することは困難です。治療は全身検査を行い、慎重に進める必要があります。
<フィラリア症の症状>
フィラリア症の慢性症状
咳(時に喀血)、運動に耐えられない、腹水、胸水
フィラリア症の急性症状
急激に元気がなくなる、食欲廃絶
血色素尿(コーラか醤油のような茶色っぽい尿、時にとても濃いオレンジ色)が出る。
このような症状が出てしまってからではわんこの命を救うことが更に難しくなってしまいます。
<フィラリア症の予防方法>
蚊に刺されればまず間違いなくフィラリアは犬の体に入ります(感染を受ける)。
「予防」というのはこの感染仔虫が大きくなるまえに定期的にお薬でやっつけるという方法です。
①毎月1回、飲み薬(錠剤タイプ、チュアブルタイプ)を与える
②年に1回、注射をする
③毎月1回、スポット剤(皮膚に浸透させる薬)を使用する
<犬フィラリアは犬だけ?>
犬フィラリアは犬だけでなく、フェレットや猫にも寄生します。そのため、これらの動物にも予防薬が必要です。ごくまれに人に寄生する例もあります。
<みんなで予防すれば>
沖縄ではかつて人に寄生する別種のフィラリアが多く存在しましたが、戦後の徹底した対策により1978年には撲滅されました。現在も奄美大島などに患者はいますが、根絶は不可能ではありません。
同様に、犬フィラリアも飼い主が予防と治療を続ければ、いつか地域から撲滅できるかもしれません。身近なペットを守ることは、公衆衛生の向上にもつながります。
フィラリア予防、始めて続けましょう。
予防接種後元気食欲の消失、発熱、ムーンフェイス、アナフィラキシーショックの症状が出る場合が低い確率ですがあります。接種後1時間程度は様子を見ていただき気になる症状のある場合はご相談、来院ください。