〈 呼吸器内科 〉
呼吸リハビリテーション
呼吸リハビリテーションとは
呼吸リハビリテーションは、呼吸器の病気や慢性的な呼吸器疾患を持つ方々に対して行う治療法で、呼吸機能を改善し、日常生活の質を向上させるためのプログラムです。特に、肺気腫、COPD（慢性閉塞性肺疾患）、肺結核後遺症、間質性肺炎、気管支喘息などのリハビリなどに効果的です。
当院では、患者さま一人ひとりに適切なリハビリテーションプランを作成し、呼吸機能の改善を目指して、専門のスタッフとともにサポートしています。
● 呼吸リハビリテーションの主な目的は以下の通りです
呼吸筋の強化
呼吸をより効率的に行えるように、呼吸筋を鍛えます。
肺機能の向上
肺活量や酸素摂取量を改善し、日常生活での呼吸困難感を軽減します。
生活の質の向上
呼吸器疾患の症状を軽減し、身体的・精神的な負担を減らします。
当院での呼吸リハビリテーション
当院では、最新の設備と経験豊富な医師・スタッフが、個別に適切なリハビリテーションを提供しています。以下のような内容で、 患者さまの症状に合わせた支援を行っています。
●個別の運動療法
呼吸機能を改善するために、歩行や軽い運動を取り入れたプログラムを行います。患者さまの体調や進行具合に合わせて、無理のない範囲で運動強度を調整します。
●呼吸法指導
正しい呼吸法を学ぶことで、呼吸が楽にできるようになり、日常生活の負担を減らすことができます。深呼吸や腹式呼吸など、呼吸のリズムを整える方法を指導します。
●生活習慣の改善
呼吸器疾患の予防や症状軽減には、生活習慣の見直しが重要です。食事や睡眠、禁煙支援など、患者さまのライフスタイルに合わせたアドバイスを行います。
●専門的な評価と継続的サポート
初診時には詳細な呼吸機能検査を行い、患者さまに適切なリハビリテーションプランを作成します。その後も定期的に経過を確認し、必要に応じてリハビリ内容を調整します。
こんな症状があったら、お早めにご来院ください
呼吸器疾患は初期の段階では症状が軽微なことが多く、自覚症状を感じづらい こともあります。しかし、早期に適切な治療を受けることが、症状の進行を防ぎ、生活の質を大きく改善します。以下の症状が見られる場合は、早めにご相談ください。
息切れがひどくなった
軽い運動や日常の活動中に、息切れを感じることが増えてきた。階段を上るのが辛くなったり、歩くのが大変になったりしていませんか？
夜間の呼吸困難
寝ているときに息苦しさを感じたり、夜中に目が覚めることが増えた場合、呼吸に関する問題が進行している可能性があります。
慢性的な倦怠感や体力の低下
呼吸困難感が長期間続くと、身体的にも精神的にも疲れやすくなります。普段の生活の中で、以前よりも元気がなくなったと感じる場合は、リハビリテーションが有効です。
咳や痰が長引いている
咳や痰が数週間以上続いている場合、それは呼吸器疾患のサインかもしれません。特に、朝晩に咳が出やすい場合や、痰が多くて気になる場合は注意が必要です。
喉の違和感や喘鳴（ゼーゼー音）
喘息やアレルギー反応による喘鳴（息を吐いたときにゼーゼー音）が頻繁に発生している場合も、早期に専門の医師による評価が必要です。
呼吸器の病気は、初期に適切な治療を受けることで進行を遅らせたり、症状を改善したりすることができます。少しでも気になることがあれば、お気軽にご相談ください。