
糖尿病は、血液中を流れるブドウ糖(血糖)が増える病気です。インスリンは膵臓から出るホルモンであり、血糖を一定の範囲におさめる働きを担っています。
血糖の濃度(血糖値)が何年間も高いままで放置されると、血管が傷つき、将来的に心臓病や、失明、腎不全、足の切断といった、より重い慢性合併症につながります。
糖尿病

ブルーサークル
糖尿病に関する国連決議が採択された翌年2007年から11月14日を「世界糖尿病デー」と指定しシンボルマークとして「ブルーサークル」が用いられます。
当院では糖尿病について広く知ってもらい、予防にも役立てていただけるよう、糖尿病教室にも力を入れ、講演会等も最新のテーマを決めて定期的に開催しています。一般の方も無料で参加していただけます。

当院でもブルーライトアップに参加し、糖尿病の予防と治療に関する啓発を行っています。
糖尿病診療
ブルーライトアップの様子

当院の体制
発見から合併症の予防・治療、透析までを一貫して支える体制が強みです。専門医と療養指導士、管理栄養士、看護・リハビリスタッフが連携し、患者さん一人ひとりに合わせた計画で、確かなコントロールを目指します。
■早期発見・早期治療の重要性
糖尿病は自覚症状が乏しいことがあり、気づかないうちに進行します。長期間の高血糖は、後から改善しても合併症が残る「レガシー効果」を生む可能性があります。だからこそ、早期に治療を始め、良好なコントロールを継続することが大切です。

■診療の流れ
初診では問診・診察・採血・尿検査を行い、血糖・HbA1c・脂質・腎機能などを総合評価。必要に応じて心電図、頚動脈エコー、ABI、眼科検査、神経学的評価を追加し、合併症の有無を確認します。結果を踏まえ、生活習慣の見直しと治療方針をわかりやすく説明します。

■生活習慣療法(食事・運動)
管 理栄養士が食事内容、栄養バランス、摂取エネルギーを具体的に提案し、実行可能な献立や外食時の工夫までサポート。運動は有酸素運動とレジスタンス運動を組み合わせ、継続しやすいメニューを作成します。療養指導士が目標設定と振り返りを伴走します。
■薬物療法とインスリン
内服薬は病態(インスリン抵抗性、分泌低下、肥満合併、腎機能など)に合わせて選択。インスリン治療が必要な場合は、種類や投与タイミングの組み合わせを個別に設計し、自己注射・自己測定の手技を丁寧に指導します。低血糖予防のための注意点も共有します。
■合併症の予防と治療
眼科では糖尿病網膜症に対するレーザー治療を実施。神経内科・脳神経外科は脳梗塞予防のための頚動脈評価や生活習慣病管理を強化。足のしびれや創傷にはフットケアを行い、足壊疽の早期発見・治療につなげます。腎機能の低下が進行した場合には透析センターで適切に対応します。


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■検査体制
64列CTによる頭頸部の高解像度評価、脳血管造影、デジタル脳波計、終夜睡眠ポリグラフ、頚動脈エコー、ABI、心電図、内視鏡、胸部X線まで、糖尿病に関連する合併症の精密検査を院内で実施できます。
■受診をお考えの方へ
「検査で血糖が高いと言われた」「治療が必要と言われたが続いていない」「しびれや視力低下が気になる」など、気になる症状や不安があれば、まずはご相談ください。初診時は保険証をご持参いただき、スムーズな受付にご協力ください。継続受診では月1回の保険証確認をお願いしています。
松本中川病院は、糖尿病の予防から合併症治療、透析、リハビリ・在宅支援まで、切れ目のない医療で地域の皆さまを支えます。確かな診療とあたたかな支援で、今日からの一歩を一緒に始めましょう。