
形成外科
plastic surgery

形成外科は、身体の 表面に現れる異常や変形を、可能な限り自然で美しい状態に修復することを目的とした診療科です。対象は頭のてっぺんから足の先まで、皮膚・皮下組織・筋肉・骨など、外から見えるすべての部位に及びます。病気やケガ、先天的な異常、加齢による変化など、さまざまな原因によって生じる形態の変化に対して、医療的・外科的なアプローチを行います。
主な診療内容
●皮膚腫瘍の診断と治療
皮膚や皮下にできる「できもの(腫瘍)」は、良性から悪性までさまざまです。ほくろやいぼ、粉瘤などの良性腫瘍は、局所麻酔による日帰り手術で切除可能です。悪性の可能性がある場合は、正確な診断のもと、適切な切除と再建を行います。切除後の傷跡にも配慮し、できる限り目立たないように縫合や再建を行います。
また、あざ(母斑)に対しては、レーザー治療や外科的切除など、症例に応じた治療法を選択します。
●陥入爪(巻き爪)の治療
足の親指に多く見られる巻き爪・陥入爪は、深爪や外傷、靴の圧迫などが原因で発症します。痛みや感染を伴う場合には、局所麻酔下で爪の一部を除去する処置を行います。フェノール法などの手術も日 帰りで対応可能です。爪白癬(爪の水虫)で爪が厚くなった方には、専門的な爪切りも行っています。
●傷跡の治療
形成外科は「傷の専門家」として、ケガや手術後の傷跡、熱傷(やけど)などの治療を行います。初期治療が不適切だと、傷跡が目立ったり、拘縮(ひきつれ)やケロイドになることがあります。当院では、きれいな縫合や創傷被覆材を用いた保存的治療を行い、必要に応じて手術による修正も行います。
また、瘢痕拘縮やケロイドなどの難治性の傷跡に対しても、専門的な治療を提供しています。
●皮膚の再建
皮膚の欠損や変形に対しては 、皮膚移植や皮弁形成などの再建手術を行います。乳がん手術後の乳房再建では、自家組織移植やインプラントによる再建が可能で、公的保険の適用もあります。乳腺外科と連携し、治療から再建までをトータルでサポートします。
●眼瞼下垂症の治療
瞼が下がって視界が狭くなる眼瞼下垂症は、肩こりや頭痛の原因にもなります。コンタクトレンズの長期使用や加齢、花粉症などが原因となることもあります。当院では、瞼の筋肉や腱膜を修復する日帰り手術を行い、視野の改善とともに、関連症状の緩和を図ります。
●その他の形成外科疾患
顔面骨骨折:
頬・鼻・顎などの骨折に対して、外観と機能の両面から治療を行います。
難治性潰瘍・床ずれ:
糖尿病や動脈硬化に伴う足潰瘍、寝たきりの方の褥瘡などに対して、通院治療や在宅医療支援を行います。
先天性の形態変化:
口唇口蓋裂、副耳、耳瘻孔などの先天的な異常に対して、局所麻酔による日帰り手術を行います。