仲のよい兄弟がなぜ遺産分割でもめてしまうのか? 疑心暗鬼がもたらす、そのよくあるトラブル事例とは
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弁護士が教える相続トラブル事例
たとえ仲のよい兄弟でも、いざ相続で遺産分割となるとトラブルになってしまうケースが少なくありません。
遺言書の作成や早めに弁護士へ問い合わせることがトラブルを防ぐポイントです。

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Q&A

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トラブルの概要

相続関係図

長男Aさん、長女Bさん、次男Cさんは、幼いころからとても仲のよい兄弟。長男のAさんは結婚後も実家に住み、両親と同居していた。BさんとCさんは独立し、それぞれ家庭を持っている。母親は5年前に他界しており、このたび父親も病気で亡くなった。Aさんは妻とともに父親の介護にあたってきたが、BさんとCさんは、たまに実家に顔を出すくらいでとくに父親の面倒は見ていない。

遺言書は見つかっていないため、BさんとCさんは法定相続分での遺産分割を希望したが、自分たちのプライベートを犠牲にして父親の介護をしてきたAさんは納得がいかず、その分少し多めにしてほしいと主張している。一方、BさんとCさんは、実家に住んでいるのだから親の面倒をみるのは当然だし、家賃の負担をせずに済んだうえ生活費もある程度援助してもらっていたはず、などと反論。仲がよかったはずの兄弟は対立し、遺産分割の話し合いは頓挫してしまった。

仲がよかったのになぜトラブルになってしまうの?

ここでご紹介したような、遺産分割で相続人同士が対立したり、相続人の一部が解決に協力しなかったりするのは、とても多いケースです。

理由はさまざまですが、結婚の結納金を出してもらったはずだとか、家を建てるときに援助してもらっただろうとか、借金を親に肩代わりさせたとか、相続人のうちの誰かだけが被相続人の生前に優遇を受けている、と思えるようなときにもめることが多いようです。もちろん、どの子にも同じようにお金を出していることもあるのですが、具体的な金額の記録もないので、どうしても疑心暗鬼になってしまうんですね。

また同じ兄弟姉妹でも、それぞれの個性がありますから、親と仲のいい子もいるし、そうでない子もいます。いざ相続のような場面になると、自分はあまりかわいがられてなかったとか、いつもお兄ちゃんだけ新しいものを買ってもらえたとか、そうした不満まで出てきてしまうんです。

たとえ幼いころに仲がよかった兄弟でも、大人になって家庭を持てば生活環境も変わってきます。金銭的な余裕がない人なら、遺産相続でもらうべきものは少しでも多くもらいたいと思うでしょう。ですからこうしたトラブルは、遺産額の多寡に関係なく起こります。

また、近くにいるとどうしてもお互いの粗が見えてしまうもので、親が、同居していない兄弟に対して長男への愚痴や不満をこぼしていることがあります。そうしたことが、長男は一緒に住んでいても親の面倒をちゃんとみていなかったんじゃないか、などという具合に不信感の原因になることもあるのです。

遺産分割がうまくいかない場合は、できるだけ早く弁護士へ問い合わせを。今すぐメールで問い合わせる→

どうすればこうしたトラブルが防げるか?

最近では、法定相続分に関する知識のある方が多くなりました。そのため、当然に法定相続分で分けてもらえると思っていたところへ、介護をしたから少し多めにもらいたいなどといった主張をする相続人が出てきて、遺産分割がスムーズにいかなくなるわけです。

こうしたときに、やはり有効な遺言書があれば、だいぶ違ってきます。遺言書があれば100%トラブルにならないわけではないのですが、被相続人がどういうふうに財産を分けたいと思っているか、という一つの解決案を示すことができます。

遺言書には、被相続人が自分の死後、財産をどのように分けたいと考えているのかが反映されています。つまり、遺言書には一つの解決の指針が示されていることになるわけです。

もちろん、遺言書の内容が「全財産を長男に」といったような極端なものであると、話は変わってきます。相続人には遺留分(法で定められた遺産の最低限の取り分)という権利があるので、それではかえってトラブルになってしまう可能性があるからです。せっかく遺言書を作っても、それが原因で争いになってしまったら意味がありませんよね。

また遺言書には、なぜそうした財産分与を望むのかを書いておくことができます(付言事項)。介護した人への想いや、生活を支えてくれた子へのお礼の気持などを残しておくのは有効です。また、長女には家を出る時に500万円を渡したから、その分長男の取り分を多くしたいといったような形で、極力もめごとにならなくて済むような遺言書の書き方というのがあります。

人間、親の遺志であればできるだけ尊重したいと思うものです。もちろんうまくいかないときもありますが、それだけでトラブルの原因を減らせることも多いはずです。

遺言書はトラブルの原因にならないよう内容に配慮することが不可欠。よくわからない場合は弁護士へ問い合わせてみましょう。今すぐメールで問い合わせる→

弁護士はどのように相続トラブルを解決するの?

トラブルになってしまった方からご相談があったときは、まず相続人全員に関連するお話しを伺うことになります。介護をしたことや親の生活の面倒を見たことなど、そういった事実をすべて聞き出すんです。

場合によっては通帳を調べるなどして、資金援助の事実関係をはっきりさせることもあります。万一、被相続人の通帳を預かっていたなどということが後で明らかになったら、もう絶対に話はまとまりません。相続の話し合いをするときは、お互いに隠し事がないようにして話し合うことが不可欠です。教えたくない、という方もいらっしゃいますが、根気よく説明します。

これは私の場合ですが、相続人全員に、受任のあいさつ状を出すこともあります。メールなどではなく、ぜひ解決したいという強い想いを手書きの手紙に託して送ったことも。弁護士は経験上、問題を解決に導くためのさまざまなアプローチを持っているんです。

一度お話しをしただけで解決する例もけっこうあります。解決への道筋を相談者にお示しして、相談者がそれを持ち帰って考えを整理し、さらに他の相続人とも話をして、お互いに譲歩し合うことによって解決するケースは少なくありません。

話がまとまらずに長引けば長引くほど費用もかかってしまいますから、そうなる前にできるだけ早く弁護士に問い合わせてみるメリットは大きいのではないでしょうか。

経験豊富な弁護士が問題解決への道筋を示してくれることも。悩む前に問い合わせてみることをおすすめします。今すぐメールで問い合わせる→

執筆者:中尾 哲郎

執筆者顔写真
在籍事務所 中尾総合法律事務所
事務所所在地 〒836-0843 福岡県大牟田市不知火町1丁目1-2 ひまわりビル
対応資格 弁護士※事務所在籍者の保有資格

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