書道文化振興へ熱い思い 多彩な企画で楽しい美術館 書道芸術の振興の一助にしたい 北海道は全国的にみても書道人口が多く、書道家を多く輩出しております。しかし、昨今は残念ながら小・中学校での書写・書道の授業、また街中の書道教室が下火です。そうしたことから、小原道城は青春から燃え続けてる「書道芸術の振興の一助にしたい」という一念で私設の書道美術館の開設を決意しました。 中国へ50回も出向き文房四宝や明・清・現代の作品を収集、拓本類も揃えました。日本の江戸、明治、大正、昭和、平成の作品資料を収集、調査をし、可能な限りの努力を続けてきました。その結果、書道美術館としての基本資料の収集がほぼ出来てこの度の開館にこぎつけた次第です。 書道を習い、展覧会に出品するだけでなく、広く書道文化の学習を深め、歴代の書道作品に直に接して頂き、書道の愛好家を増やしたいのです。そして「書道の楽しさや奥深さを体感してほしい」のです。 展覧会は、出品者がその中心ですが、書道美術館は、作品を広く観て作者と対話し、書道文化とその歴史に興味を持っていただく所です。そして、知れば知るほど、「芸術としての楽しい世界が開かれていくことを共有したい」のです。 現代芸術としての書道文化を、より深く知って頂くために、歴代の大家の作品から多くを学ぶ機会を提供致します。書道文化振興のため、多彩な企画展を順次開催し、書道ファンの期待に応えられる美術館にしていきたいと念願しています。
収蔵作品 中国・日本の書、水墨画、拓本、絵画など多彩な作品を収蔵 ◆中国の明時代、清時代、現代の書 300点◆中国の文房四宝 150点◆中国書道史を彩る拓本 400点◆日本の江戸、明治、大正、昭和、平成の書 800点◆日本の絵画、水墨画 200点◆書道書籍、美術全集など 800冊◆小原道城の書 300点◆小原道城の水墨画 200点 甲骨文字中国・殷時代(紀元前1500年頃~紀元前1100年頃)亀の甲や獣の骨に文字を刻み吉凶を占った。文字の起源の一種。 筆 中国・北京の乾隆皇帝や皇帝に仕えた高官、さらに文人にも愛用された高級筆。 (筆軸は七宝焼、サンゴ、象牙、翡翠、堆朱(ついしゅ)、トルコ石等々) 縁起獣刻翡翠硯硯には、端渓硯、歙州硯、羅紋硯、澄泥硯、翡翠硯、玉硯等がある。左掲のものは本翡翠に彫刻を施した翡翠硯。 木簡紙が発明されるまでに帛や竹片、木片に書写した。書写された竹片、木片を簡と呼ぶ。木簡の発掘が書道史に重要な資料を提示した。
館内案内 第1室入館するとすぐ左側に受付があり、作品を展示しています。 第2室作品展示の他、図書コーナーもあります。 第3室作品の展示と共に中央にガラスケースがあり、中国の貴重な文房四宝や拓本を展示しています。 第4室第3室同様に作品と共にガラスショーケースに文房四宝、木簡などを展示しています。