山梨県とは？
山梨県は日本のほぼ中央に位置し、東京都や神奈川県、静岡県、長野県、埼玉県に隣接する海のない内陸の都道府県です。面積は約4,465平方キロメートル、約80万人が暮らす山梨県は、その土地の約78％を森林が占めています。東に秩父山塊、西に赤石山脈、北に八ヶ岳、南に富士山と、険しい山々に囲まれた地域です。

山梨県は主に4つのエリアに分けられます。八ヶ岳や南アルプスに囲まれ、県庁所在地である甲府市のある中北地域、富士山の西側にあり伝統を感じられる峡南地域、全国屈指の果樹生産地域であり農業が基盤産業である峡東地域、富士山のある富士東部地域です。

エリアごとに多くの見どころがある山梨県ですが、特に外せないスポットをご紹介します。

富士山：標高3,776メートルの、日本一高い山です。昔から信仰の対象として人々に崇められ、2013年に世界文化遺産として登録されました。日本の象徴である富士山には、国内外から多くの登山客が訪れています。

河口湖：富士五湖の1つで、富士山世界遺産構成資産に登録されている湖でもあります。五湖の中で最も長い湖岸線を持ち、桜やラベンダー、紅葉など、季節ごとに異なる景色を楽しめる場所です。また、河口湖大橋から見る富士山は絶景として有名で、散歩やサイクリングをしながら景観を楽しめます。

富士急ハイランド：絶叫系アトラクションや人気キャラクターのテーマパークが評判のアミューズメントパークです。　

産業面では、機械電子産業の中でもロボット製造業や半導体・IC測定器の出荷額が国内で上位に位置しています。また、富士山を始めとする多くの山々に囲まれている山梨は、「天然の水がめ」と呼ばれるほど豊富な水を湛える名水の地で、ミネラルウオーター生産量は日本一です。

さらに、その水や長い日照時間を活かし、農業も盛んです。中でも果樹生産は県内の生産量の6割を占め、ブドウ、モモ、スモモは日本屈指の生産量となっています。

山梨県の代表的なイベント「信玄公祭り」は、戦国時代の名称である武田信玄の遺徳を偲んで行われる祭りです。メインイベントである「甲州軍出陣」では、武田信玄と戦った「川中島合戦」出陣の様子が再現されます。

歴史や文化を身近に感じられる点は山梨県の魅力のひとつで、県内には文化施設も多くあります。代表的なものとして、ミレーの作品が収蔵される県立美術館や、山梨にゆかりのある作家たちを紹介する県立文学館、1980年代のアメリカを代表するアーティストであるキース・へリングの作品を展示する「中村キースへリング美術館」などが挙げられるでしょう。

山梨県は自然豊かな一方で、都心から1時間30分ほどと利便性が高い地域です。そのため、自然の近くで子育てがしたいファミリー層の移住地としても人気です。また、2031年にリニア中央新幹線が開通すると、時速500キロメートルでの移動が可能になるため、山梨と東京は25分、山梨と大阪は1時間ほどの距離となります。

観光客の増加や企業の進出、定住人口の増加が見込めるため、山梨県はますます注目される地域となるでしょう。


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