鳥取県とは？
鳥取県は中国地方の北東部に位置し、面積3,507平方キロメートルで東西にやや長細い形をしています。人口約54万人で、全国で一番人口が少ない県です。北は日本海に面し、南は大山を始めとする中国山地の山々が連なります。

比較的温暖な気候といわれる鳥取県は、春から秋にかけては好天が多く、冬には雪が降るなど、春夏秋冬が分かりやすい地域です。また、台風などの自然災害が少なく、気候に恵まれた住みよい地域でもあります。

鳥取県は主に、鳥取砂丘や浦富海岸、県庁所在地である鳥取市がある東部エリア、国宝の三徳山三佛寺やはわい温泉、三朝温泉などの温泉地がある中部エリア、国立公園大山や、境港市がある西部エリアの3つのエリアに分かれています。

鳥取県の代表的なスポットをご紹介しましょう。

大山：中国地方最高峰、標高1,729メートルの山で、鳥取県のシンボルと言われています。1936年に日本で3番目の国立公園に指定され、1963年には蒜山地域、隠岐島、島根半島、三瓶山地域が追加されて現在の「大山隠岐国立公園」となりました。

鳥取砂丘：鳥取砂丘は世界的に見て大きな起伏を持つ海岸砂丘です。砂丘独特の地形やハマゴウなどの植物群落があることが学術的に評価され、国の天然記念物に指定されています。長い年月によって作り出された鳥取砂丘は自然の偉大な姿を見せてくれます。

三徳山三佛寺投入堂：三徳山三佛寺は境内が標高900メートルの三徳山にある山岳寺院です。投入堂は垂直に切り立った絶壁の窪みに建てられ、その珍しい建築物の建立方法は今もまだ分かっていません。三徳山の麓から三佛寺までの登山道を登って参拝をする観光客が多くいます。

鳥取県の特産物は梨です。その中でも二十世紀梨は100年以上栽培されている代表的な品種で、全国一の産地です。二十世紀梨の花は鳥取県の花に選定されています。

また、鳥取県はらっきょうの一大産地でもあります。水の少ない砂丘地でも栽培できるらっきょうは、大正時代に本格的な栽培が始まりました。鳥取市福部町で栽培される「砂丘らっきょう」が特に有名です。

文化面では、因州和紙や弓浜絣が国の伝統工芸品に指定されています。鳥取県は日本有数の和紙の生産地で、因州和紙は多くの和紙愛好家や書道家に愛用されています。また、江戸時代末期から綿花の栽培が始まり、主に自家用として織られた弓浜絣は、大正時代に至るまで最盛期を迎えていました。化学繊維の台頭により弓浜絣は衰退しましたが、現在ではそのデザインが注目され、着物地以外に新しい製品が作られています。

高齢化が進む鳥取県では、長寿社会の中で誰もが自分らしく生活できるよう、生活習慣病の予防や障がい者の社会参加などさまざまな取り組みを進めてきました。また、2010年には「子育て王国とっとり」の取り組みを開始し、雄大な自然の中で住民同士のつながりを大切にし、子育てを地域全体で支えることをめざしています。

鳥取県はこれからも、四季を彩る景色の中で、住む人が生き生きと暮らすことのできる、魅力あふれる地域となっていくでしょう。


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掲載情報は2024年11月14日時点のものです。その後の変更については、適宜修正を行ってまいります。