八丈島八丈町とは？
東京都の南部、伊豆諸島の南部に位置する八丈町は、八丈島に属する地域です。面積は約69平方キロメートル、人口は約6,700人です。八丈島はひょうたんのような形をした火山島で、八丈富士と東の三原山の2つの火山が連結して形成されました。温暖な気候で一年を通して降水量が多く、黒潮の影響により冬でも比較的温暖です。

八丈町は、雄大な自然に恵まれた火山島です。島のシンボルである標高854.3メートルの八丈富士は、山頂にお鉢めぐりができる火口があります。また、島の各地には温泉が湧き出ており、海を眺めながら入浴できる露天風呂など、さまざまな温泉を楽しめます。島全体が富士箱根伊豆国立公園に属しており、手つかずの自然や亜熱帯の植物が生い茂るジャングル、美しい海岸線など、豊かな自然景観が特徴です。

八丈町の主要産業は、農業、漁業、観光業です。温暖な気候を活かし、フェニックス・ロベレニーなどの花の栽培が盛んに行われており、東京の市場へも出荷されています。近年は「パッションフルーツ」や島特有の食材である「明日葉」なども栽培。漁業では、カツオやトビウオ、カンパチなどが水揚げされます。観光業では、温泉やダイビング、トレッキングなど、島の自然を活かしたレジャーが人気です。

八丈町に根付く、古くから伝わる伝統工芸品である黄八丈は、島の特産品である絹糸を、草木染めと手織りで丹念に仕上げる貴重な織物です。鮮やかな黄色が特徴で、東京都の無形文化財にも指定されています。また、かつて流人が多く送られた歴史から、島の言葉には流人文化の影響が見られることもあります。

【八丈町のスポット紹介】

八丈富士：島の西部にそびえる、八丈島のシンボルです。標高854.3メートルの山頂には、中央に火口があり、一周できる遊歩道「お鉢めぐり」があります。天気の良い日には火口湖も見られます。登山道は整備されており、初心者でも比較的登りやすいのが特徴です。

底土（そこど）海水浴場：島の東部にある、波が穏やかな海水浴場です。海底にはサンゴ礁が広がり、熱帯魚なども見られるため、シュノーケリングやダイビングに適しています。港からも近く、整備された芝生広場やシャワー、トイレも完備されているため、家族連れにも人気です。

ふれあいの湯：島の南西部に位置する温泉施設です。露天風呂からは太平洋を一望でき、天気の良い日には隣の八丈小島を眺めながら入浴できます。泉質はナトリウム塩化物強塩泉で、体が温まり湯冷めしにくいのが特徴です。男女別の内風呂と露天風呂があり、広々とした休憩所も備えています。

八丈島八丈町は、2つの火山によって形成された自然豊かな島です。農業、漁業、観光業が盛んで、特に豊かな自然を活かしたアウトドアレジャーや温泉、歴史ある伝統工芸品が魅力です。


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