東京都文京区とは？
文京区は、東京23区の中央に位置し、北区・荒川区・台東区・千代田区・新宿区・豊島区の6区に接しています。面積は約11.31平方キロメートルと、東京23区の中では4番目に小さく、人口は約24万人のエリアです。

明治時代に政府が教育に力を入れこの地に多くの教育機関を設立したことから、現在でも高等学校や大学などが集まっており、学生街として知られています。また、閑静な住宅街としても知られる地域です。

文京区には主に6つのエリアがあり、それぞれに異なる特色があります。文化人に縁のある湯島・本郷エリア、アミューズメントが楽しめる後楽園・春日エリア、豊かな自然に囲まれた住宅地や教育機関がある小石川エリア、下町の雰囲気と日本の伝統が味わえる根津・千駄木エリア、庭園や寺院が集まる白山・本駒込エリア、文化施設が立ち並ぶ関口・目白台エリアです。

各エリアの代表的なスポットを紹介します。

湯島天満宮（湯島・本郷エリア）：学問の神様・菅原道真をまつる神社で、「湯島天神」として広く名が知られています。

東京ドームシティ（後楽園・春日エリア）：多目的スタジアムの東京ドームをはじめ、遊園地やグルメも楽しめる総合エンターテインメント施設です。

小石川植物園（小石川エリア）：前身は江戸時代につくられた「小石川御薬園」で、歴史のある植物園です。現在も植物学の研究・教育の場となっており、記念樹や遺構を見物できます。

根津神社（根津・千駄木エリア）：1706年に五代目将軍・徳川綱吉によって建立されました。当時の造りがすべて現存しており、国の重要文化財に指定されています。

六義園（白山・本駒込エリア）：同じく文京区にある「小石川後楽園」と同様に江戸の二大庭園で、小高い築山と広大な池の眺望が美しく、特別名勝となっています。

永青文庫（関口・目白台エリア）：江戸時代から続く細川家・16代当主が1950年に設立した美術館で、細川家の歴史資料や美術工芸品などが展示されています。

文京区には大手印刷会社をはじめ、多くの印刷・製本関連の事業所があるため、文京区の製造業出荷額の約7割が印刷・製本業関連業種です。同時に、明治時代から続く医療関連産業も盛んで、地場の産業として地域を支えています。近年では、大学生によるベンチャー企業など、新たな産業の動きも見え始めています。

教育環境が整い、緑豊かな自然や日本の風情を味わえる文京区は、穏やかな暮らしが期待できる住みやすい街です。歴史や文化を継承しながら、学生たちが未来につながる新たな発想を生む土地として、今後も期待できます。


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掲載情報は2024年11月7日時点のものです。その後の変更については、適宜修正を行ってまいります。