島尻郡与那原町とは？
与那原町は、沖縄本島の東海岸南部に位置し、那覇市から約9キロメートルの距離にあります。南城市、南風原町、西原町と隣接し、面積は約5平方キロメートルで、人口はおよそ2万人です。気候は亜熱帯性で、年間を通して温暖ですが、夏から秋にかけては台風の影響を受けることがあります。

町の東南部には雨乞森、北西部には運玉森が位置しており、地形には緩やかな起伏が見られ、一方で、海岸沿いには平坦な地形が広がっています。かつては広い海岸線がありましたが、マリンタウン埋立事業により大きく変化しました。この埋立地は、現在、商業や住宅地として活用されています。

かつて与那原町は、東部海上交通の拠点として栄え、那覇とを結ぶ軽便鉄道の開通により、島尻郡東南部や中頭地方を結ぶ産業経済の大動脈となりました。現在、町は中核都市、文化都市、福祉都市づくりを推進しています。

与那原町の歴史は古く、沖縄最古（※）の歌謡集『おもろさうし』にも「よなはる」や「よなはばま」といった名で登場します。与那原町役場ウェブサイト
古くから人々が住み着き、集落が形成されてきました。戦後は、町民の力によって徐々に復興し、現在の町の礎が築かれました。毎年開催される与那原大綱曳は、町の伝統文化を今に伝える祭りです。

【与那原町のスポット紹介】

与那原町立軽便与那原駅舎展示資料館：沖縄で初めて（※）鉄道が通った与那原駅の駅舎を復元した資料館です。与那原町立軽便与那原駅舎展示資料館ウェブサイト当時の時刻表や鉄道関連資料が展示されており、沖縄の交通の歴史を学べます。

与那原大綱曳資料館：沖縄三大綱引きのひとつ「与那原大綱曳」の歴史を学べる資料館です。旗頭や綱づくり、前踊、金鼓隊などの体験もでき、祭りの臨場感を全身で味わえます。

親川（ウェエガア）：与那原町にある湧き水「親川」は、天女が産湯に使ったという伝説が残る場所です。琉球王国時代には国王や聞得大君が参拝する拝所として大切にされてきました。現在は与那原大綱曳の行事拠点としても使われ、地元の人々の憩いの場として親しまれています。

与那原町は、古くからの歴史と伝統文化を持ちながら、マリンタウン開発によって新たなまちづくりを進める地域です。


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