南蒲原郡田上町とは？
新潟県のほぼ中央に位置する田上町は、面積約31.7平方キロメートルで、人口は約10,500人です。東側は森林地帯、西側は信濃川が流れる田園地帯、中央部に住宅地があり、豊かな自然に囲まれた地域です。典型的な日本海気候で、冬は積雪が多く、夏は高温多湿です。

町の中央部をJR信越本線と国道403号線が走り、新潟駅や上越新幹線の燕三条駅、北陸自動車道や磐越自動車道へのアクセスに便利な立地です。合併を重ねながら1901年に現在の行政区域が確立された後、地の利の良さから住宅地として発展し、転入世帯の増加を背景に1973年に町制が施行され、現在に至ります。

田上町は、肥沃な土壌と豊かな水源に恵まれ、農業が盛んな地域です。特に米の栽培が中心で、モモ、ウメ、タケノコなども生産されています。

田上町の宝の山とされる護摩堂山は、かつて山頂にあった城の石切場跡や、天然記念物「つなぎがや」、さらには「団九郎伝説」など、歴史的な要素や興味深い言い伝えがあり、町民に親しまれている山です。

【田上町のスポット紹介】

護摩堂山：標高274メートルで、春にはアジサイ、秋には紅葉が美しく、四季を通じてハイキングや散策が楽しめる里山です。6月下旬から7月中旬にかけては、山頂付近に約3万株のアジサイが咲き誇り、多くの観光客が訪れます。徒歩40分ほどで登れる山頂からは、越後平野の広大な田園風景を一望にできます。

椿寿荘：越後の豪農・原田巻家の旧別邸で、大正時代に約3年半かけて建てられました。釘を一本も使わない総檜造りの重厚な建築は、全国から集められた銘木がふんだんに使われています。京都の庭師が手がけた枯山水の庭園も美しく、四季折々の趣が楽しめます。豪農の暮らしと高い建築技術を今に伝える貴重な文化財です。

田上町総合公園 YOU・遊ランド：田上町で家族連れに人気のある広大な総合公園です。広大な敷地内には、多目的グラウンドやテニスコートなどのスポーツ施設のほか、遊具広場や芝生広場があり、1日中楽しめます。ウォーキングコースも整備されており、町民の憩いの場となっています。

豊かな自然と歴史に恵まれた田上町は、四季折々の美しい景観と、人々の温かな交流が特徴で、暮らしやすさと観光の拠点としての可能性を秘めている地域です。


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