新潟市江南区とは？
新潟市江南区は、新潟県新潟市のほぼ中心に位置する人口約7万人の地域です。面積は約75平方キロメートルで、信濃川、阿賀野川、両河川を連絡する小阿賀野川に囲まれた豊かな自然が特徴です。土地が平坦な海抜0メートル地帯が多く、かつては河川の氾濫や浸水被害に悩まされてきました。しかし河川改修や土地改良事業によって優良農地に生まれ変わり、近年では水稲を基幹として都市近郊型農業が営まれています。

新潟市江南区は、亀田地区、横越地区、曽野木地区、両川地区、大江山地区で構成されています。水陸交通の要衝として発展してきた亀田地区、阿賀野川が育む肥沃な土地を活かした農業が行われる横越地区、排水路を桜並木に整備した「すご堀」のある大江山地区など、それぞれに稲作を中心として栄えた歴史を感じられます。

それでは、新潟市江南区の有名スポットを3つご紹介しましょう。

・北方文化博物館：越後屈指の大地主の歴史と、新潟の地方文化を伝える博物館です。桜や樹齢150年の大藤棚など、名庭師と新潟の自然が織りなす四季折々の花と古民家の競演も見られます。

・大栄寺：曹洞宗選仏の大道場であり、北越の古禅林として数多くの禅匠を輩出しています。住みこみの修行僧による厳しい寒行の後は、家庭繁栄などの願いを込めて豆まきが行われ、子どもからお年寄りまでが豆やお菓子を拾います。

・亀田郷土地改良区資料館　葦沼館：「芦沼」と呼ばれた亀田郷の農具・民具資料を集めた資料館です。農家の繁栄の象徴でもあった蔵を元に建てられた芦沼館は、全館杉材を使用しており、白い壁や大きく張り出した下屋が特徴的です。

自然の魅力あふれる新潟市江南区は、さまざまな植物や鳥などが生息し、河川には白鳥が飛来し羽を休める光景が見られます。広大な田園は住民の生産基盤であるとともに豊かな自然環境を形成し、住む人に安らぎを与えています。秋から冬にかけては鮭漁も盛んで、氷頭（ひず）なます、鮭めし、鮭の子のみりん漬けなどが有名です。

交通面ではJR信越本線が通るほか、北陸道・磐越道・日東道といった高速道路や、国道49号・403号、主要地方道など多くの広域幹線道路があり、その利便性を活かした街づくりが進んでいます。水と緑豊かな河川や農村空間が広がる一方、大型商業施設や工業団地、居住環境も充実しており、都市と農村のアメニティを享受できる地区となっています。


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掲載情報は2024年11月25日時点のものです。その後の変更については、適宜修正を行ってまいります。