肝属郡東串良町とは？
鹿児島県の大隅半島東部に位置する東串良町は、肝属郡に属する町で、面積約27平方キロメートル、人口約6,000人です。志布志湾に面し、黒潮の影響を受けた温暖な気候であり、年間の平均気温は約17度です。

東串良町には、肝属平野に囲まれた平坦な土地が広がっています。町の東西幅は約5.5キロメートル、南北幅は約9.8キロメートルです。かつては肝属川の河口が天然の良港として栄え、中国大陸や南西諸島との交流拠点として発展していました。現在は、柏原海岸沖合に国家石油備蓄基地が建設され、大型タンカーが入港する場所として利用されています。

東串良町の農業は、温暖な気候と平坦な土地を生かした施設園芸が盛んです。特にピーマンは「かごしまブランド」に指定されています。また、超早場米の産地としても知られ、「コシヒカリ」などが生産されています。工業では雇用創出と地域経済の発展を目的に企業誘致が行われている状況です。

東串良町は、古くから大隅半島の歴史を彩る多くの史跡が残されています。特に唐仁古墳群は、古墳時代中期に造営された県内最大（※）の古墳群で、大和王権との関係を考える上で重要な文化財です。東串良町役場ウェブサイトまた、江戸時代初期に林田堰が完成したことを記念して始まったと伝わる「唐仁の八月踊り」は、紫の頭巾で顔を隠して踊る古い形式を今に伝えています。

【東串良町のスポット紹介】

唐仁古墳群：大塚古墳を中心とした130基以上の古墳からなる、鹿児島県内最大の古墳群です。古墳時代中期に造営が始まり、現在は国の史跡に指定されています。

新川西の田の神：東串良町を代表する田の神像です。高さ96.5cmの像は、袈裟を身につけた僧侶のような複雑な形態が特徴で、右手にめしげ、左手に宝珠を持っています。

柏原海岸：日南海岸国定公園の南端に位置する柏原海岸は、白砂と松林が織りなす美しい景観が広がる海岸です。毎年4月には町花であるルーピンが一面に咲き誇り、鮮やかな黄色に包まれるなかで「ルーピン祭り」が開催され、多くの来訪者を魅了しています。また、春先には潮干狩りも楽しめるスポットとして親しまれています。

東串良町は、温暖な気候と平坦な地形を生かし、農業が盛んな地域です。古くから港町として栄えた歴史を持ち、美しい海岸線と豊かな田園風景が広がっています。


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