一関市とは？
一関市は、岩手県の南端に位置する市です。南は宮城県、西は秋田県と接し、仙台と盛岡の中間地点にあります。東北地方のほぼ中央に位置し、岩手県南部から宮城県北部にあたる中東北の拠点都市として、経済・文化・教育の中心地となっています。

首都圏からは約450キロメートルの位置にあり、面積は約1,256平方キロメートルと県内第2位（※）の規模で、人口は約10万人です。高速道路や新幹線へ直結など恵まれた交通環境にあり、新幹線を使えば仙台までは約25分、東京までも最短約2時間で移動できるため、日帰りの移動も可能です。一関市市役所ウェブサイト

岩手県内では比較的温暖な地域ですが、西側では日本海側の気候の影響を受けるため、降水量が多く、冬季は積雪が多くなります。中央から東側にかけては太平洋側の気候に属するため、冬季でも晴れやすい地域となっています。

景勝地も多く、文化と美しい自然の共生が魅力となっている、一関市の有名スポットをご紹介します。

厳美渓：栗駒山を水源とする磐井川の中流にある渓谷です。磐井川の侵食によって長い年月をかけ形成されました。奇岩や深淵、甌穴や滝などのダイナミックな景観が、2キロメートルにわたって続いています。エメラルドグリーンの水流や、四季を彩る川岸の美しい景色は、国の名勝天然記念物に指定されています。対岸からロープ伝いに、カゴに乗った団子が運ばれてくる「空飛ぶだんご」は厳美渓名物です。

山吹棚田：農林水産大臣認定の「日本棚田百選」に選ばれ、その中でも最北に位置する棚田です。根室山を望むおよそ2ヘクタールの斜面に、40枚の水田が段となって並んでいます。初夏には、あたりに黄色い菜の花が咲き、美しい緑色とのコントラストを楽しめます。

猊鼻渓：砂鉄川に侵食されてできた、約2キロメートルにわたる渓谷です。川岸に高さ100メートルを越す断崖絶壁がそびえる幻想的な景色は、日本百景の1つに数えられ、国の名勝にも指定されています。棹一本で船を操る船頭さんが歌う「げいび追分」を聴きながら、往復約90分の舟下りでこの神秘的な景観を楽しめます。四季折々の風情を楽しめますが、特に5月頃の藤の花の季節や、紅葉の時期が人気です。

一関市は、広大な土地を活かし稲作や畑作、果樹栽培や畜産といった農業が盛んです。観光資源も豊富で、特に、西磐井郡の世界遺産のまち「平泉」や、三陸方面への玄関口として多くの観光客が訪れています。（※平泉は岩手県の登録商標です）

工業分野では、地価が安く交通アクセスに恵まれていること、比較的温暖で雪が少ないことなどの理由から、製造業を中心に多くの事業所が集まっています。事業所数や従業者数、製造品出荷額は、いずれも県内トップクラスです。

また生活環境をみても、十分な教育機関があり、高校生までの医療費の自己負担分は市が全額助成するなど、子育てしやすい環境があります。医療施設の総数も県内上位に入る数があり、安心できる生活基盤が整っています。大型商業施設や直売所など、日常生活を支える施設も充実していて便利です。

一関市は、交通アクセスの良い恵まれた立地条件を活かし、中北東エリアでの拠点都市を目指しています。今後、行政と医療機関がこれまで以上に連携し、高齢者の生活を支える生活づくりを進めるなど、生活インフラの充実も目標としています。


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掲載情報は2025年1月10日時点のものです。その後の変更については、適宜修正を行ってまいります。