豊前市とは？
豊前（ぶぜん）市は、福岡県の東端に位置する、面積約111平方キロメートル、人口約2万人の市です。気候は、瀬戸内海型気候区に属しているものの、年平均気温は日本海側気候と同じで、年間降水量はその中でも最も少ないという、両気候区分の中間的な性質を呈しています。

まずは、豊前市の有名なスポットを紹介します。

天地山公園：「日本の都市公園百選」に登録されている緑豊かな公園です。展望広場からは、市街地から周防灘までが一望できます。園内は広くゆったりとした空間となっており、花木園、野外音楽堂、子ども広場・冒険広場など、目的や年齢などに応じてさまざまな楽しみ方ができます。

道の駅　豊前おこしかけ：大分県との県境近くにある道の駅です。地元食材を使った「道の駅弁」発祥の地ともいわれています。直売所では、豊前産の米「夢つくし」をはじめとする農産物や、先進の設備が整った施設で処理・熟成している「豊前ジビエ」などを販売しています。

求菩提山（くぼてさん）：標高782メートル、市のほぼ南にそびえる国指定史跡の山です。かつては「一山五百坊」とも呼ばれ、豊前修験道の中心地として大きな役割を果たしました。山頂と中腹には、古くから求菩提信仰の中心とされてきた「国玉神社」があります。毎年3月に、県の指定無形文化財である「お田植え祭り」が行われることでも有名です。

ここからは、豊前市の産業や文化についてみていきましょう。

豊前市は、自然豊かな環境を活かした農業・漁業と、宇島港周辺を中心に展開する工業とが盛んな街です。工業地帯には、火力発電所、金属、プラスチック、電子工業などの工場が集まっています。

豊前市は多くの文化財を有しています。特に、「求菩提山」に関わる資料や天然記念物の件数は多く、銅板に法華経八巻と般若心経を刻み、後世に伝えようとしたタイムカプセルである「銅板法華経」（国宝）、平安時代後期に作られた木造大日如来坐像の「大日如来像」（県指定有形文化財）、多くの修験者がこもって厳しい修行に明け暮れた場所と言われる大規模な岩窟の「岩洞窟」（県指定史跡）などがあります。

雄大な自然や歴史が多く残る一方で、工業の中心的役割も担っている豊前市は、今後ますますの発展が期待できる街といえるでしょう。


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