レーザー治療 痛みが少ないレーザー パスカルという次世代型レーザーを導入いたしました。 このレーザーは、糖尿病や高血圧が原因の眼底出血、網膜剥離の予防等で使用します。 従来型レーザーの欠点は、痛みが強いことでした。痛みが強いなら、麻酔をすればよいと思われるかもしれません。もちろん点眼麻酔はするのですが、点眼麻酔では痛みに完全に対応することはできません。 それではレーザー目的の注射麻酔はどうかというと、副作用が大きく、あまり一般的ではありませんでした。痛みのため、レーザー治療中に患者さんが動くことや、力がはいりすぎることで、ますますレーザー治療の時間がかかることが度々でした。さらに悪いことには、最初のレーザーがあまりにも痛かったことが原因で、勝手に受診をやめてしまう方もいらっしゃいました。 そのような方が数年後にいよいよ見えなくなって受診された場合、多くは手術が必要になっている等、かなり困難な状況に置かれていることがありました。 その点パスカルは、従来型のレーザーと比較すると、レーザー一発あたりの照射時間を約10分の1、レーザー治療の総エネルギー量を5分の1に抑えており、痛みを低減させることに飛躍的に成功しています。 またパスカルは、パターンレーザーといって、一度に最大25発という多数のレーザースポットを作ることができます。そのため治療時間も劇的に短縮されるのです。 従来型レーザーでは糖尿病による眼底出血の場合で、4回位に分けて治療する必要があったのに、パスカルの場合ですと2回位で済みます。 痛みのためにレーザー治療を中断されている方におかれましては、一度当院にご連絡をください。現状を正しく診察した上で、パスカルレーザーの適応を検討いたします。
緑内障手術 切らない緑内障手術 緑内障の治療は、点眼治療が基本となります。 しかし、点眼をしていても明らかに緑内障が悪化する場合におきましては、切開手術(トラベクレクトミー、トラベクロトミー)を受ける事となります。 手術と言われただけで、強いショックを受けてしまう方もいらっしゃると思います。 また、緑内障がやや悪化しているようだけれども、手術を受けるには微妙、という方に丁度良い治療があるでしょうか? あるいは、緑内障は安定しているようだけれども、点眼治療だけでは不安という方には、どう対処すれば良いでしょうか? 当院では、このような患者様の為に、「SLTレーザー」という治療機器を導入いたしました。 このレーザー治療は、眼の隅角という部分に沈着している色素にレーザーを当てて散らし、眼の中の水の循環を良くする事によって眼圧を下げるというものです。 「SLTレーザー」は色素細胞にのみ作用するので、他の健康な眼の部分には、ほとんどダメージを与えません。 その為再び眼圧が上がってきても、繰り返し安全に行える治療です。 麻酔は点眼で行いますので注射は必要ありませんし、切開することもないので、出血もありません。 副作用もほとんど無く、日帰りですので、お帰りの際も眼帯の必要はありません。 感覚的には、歯垢を取る、歯石を取るといった、眼の中のお掃除に近い感じとなります。 まさに「切らない緑内障手術」と言えるでしょう。 海外では「SLTレーザー」を第一選択とし、場合によっては点眼薬を使用しない施設もあるようです。 現在、当院以外で緑内障の主治医をお持ちの患者様におかれましては、基本的に緑内障主治医と相談してからの実施となります。 緑内障主治医が知らないで「SLTレーザー」を実施してしまうと、眼圧が何故下がったのか判断がつかず、その後の治療に影響を及ぼす危険があるからです。 「SLTレーザー」を検討されている方におかれましては、お問い合わせ(TEL:04-2926-7135)の上、ご予約ください。 院長がお話をお伺いし、「SLTレーザー」を実施しても良い方かどうか、直接ご説明いたします(折り返しお電話となる事が多いですので、ご容赦ください)。
ドライアイ治療 涙点プラグによるドライアイ治療 近年、ドライアイの患者様が増えております。 東町眼科では、涙点プラグによるドライアイ治療を取り入れております。 ■原因 ストレスや不眠による交感神経の高ぶり パソコンを長時間使用する事による、まばたきの減少 コンタクトレンズの使用や、花粉症等のアレルギー性結膜炎 エアコン使用による空気の乾燥 ■症状 眼が疲れ易い 充血し易い ショボショボして眼が重い 眼が乾いてゴロゴロする ■治療 第一に、不適切なコンタクトレンズの使用や、生活を改善する 第二に、ドライアイ用の点眼薬を使用する 第三に、ドライアイ用の点眼薬に加え、眼軟膏を使用する あるいは第三に、涙点プラグを使用します ※東町眼科では涙点プラグ各種取り揃えておりますので、その日のうちに装着可能です。 Q&A Q.涙点プラグをせっかく装着したのに、はずれてしまいました。 どうすれば良いですか A.涙点プラグのサイズを変更して再度挿入する方法もあります。 また、どうしてもはずれ易い方がいらっしゃいます。 直ぐにはずれてしまう場合には、担当医とよくご相談をお願いいたします。 Q.何年位同じ涙点プラグを使用できますか A.診察時に涙点プラグに汚れが多い場合には交換をおすすめいたします。 しかし多くの場合、数年以上、はずれてしまうまでは使用可能です。 Q.はずしたくなったら、はずせますか A.可能ですが、違和感があっても直ぐに慣れる事が多いので、汚れたりアレルギーが出ない限りは様子を見た方が良いと思います。 最良の方法につきましては担当医とご相談ください。 Q.涙点プラグをしたことで、鼻が乾いてしまったりしませんか A.涙点は左右上下に4個あります。眼だけでなく鼻の乾きも強い方は、左右下涙点の2個だけに涙点プラグを入れる方法もあります。また、ドライアイの症状が軽めの方も左右下涙点の2個だけに涙点プラグを入れます。 具体的な方法は担当医と相談してください。 Q.金額はどの程度ですか A.涙点プラグ挿入術は健康保険が適応されます。 ただ金額は挿入するプラグの数、初診か再診かによっても変わってしまいます。 具体的には担当医と相談してください。