白内障治療について 白内障は眼の水晶体(レンズ)が白く濁って物が見えにくくなる病気です。原因は様々ですが、加齢による白内障(老人性白内障)が最も多く、他にも糖尿病など全身の病気に併発する場合(併発白内障)や、遺伝(先天白内障)などでも起こります。 主な症状としては 目に見えている物がかすんで見えてしまう、物の見え方がおかしい 太陽や電気で明るいところや日中に眩しすぎて見えにくいなど、症状が進行すると視力低下の可能性があります。
白内障の日帰り手術について Q 手術の時期について、早い方がよいのですか? A 急ぐ必要はありません。日常生活に、仕事に不便を感じることがあり、お困りであれば手術されることをおすすめします。しかしずっと症状をそのままにして、白内障が最後まで進行してしまうと、手術が困難な手術になったり、他の合併症などの病気を発症する事もあります。手術の時期についてはお気軽にご相談ください。 Q 一度手術をうけたあと、また悪くなることはないのですか? A 手術は水晶体の外側の袋を残し、その中に眼内レンズを固定します。手術を受けた患者様の約15~25%の人はこの袋(水晶体嚢)が濁って、次第にぼやけて見える症状が出てくることがあります。これはレーザー機器使用により、2~3分で治療が終わり、手術の後はすっきりとした視力を再び得られます。 Q 手術の後、あまりすっきりと見えない場合もあるということを聞きますが? A 眼底にある網膜や視神経がいたんでいると、せっかく水晶体の濁りをとり、眼底まで外界の光が通るように手術が行われても、視力1.0のような通常の見え方が得られない場合があります。そのため手術をする前に様々な検査が必要です。白内障の濁りがつよすぎると判断がむずかしくなる場合もあります。 少しでも今の悪い視力が改善されることを期待して手術をうけるか、とりやめるか、手術をする前に、十分な説明と相談が行われます。大部分の方はまずこの心配はいりません。 Q 手術したあとに眼鏡は必要ですか? A 手術の前に患者さんの日常生活のあり方、仕事の内容で目の使い方をお聞きし、最も適した眼内レンズの処方(度数の決定)が行われます。(遠方視力に重点をおく、又は中間距離で合わせる等)眼内レンズは調節力がありませんので多くの人は、それぞれの手術の前の目の状態、手術の後の目の使い方に応じて眼鏡を処方し、使っていただくことになります。