【診療科目】
耳鼻咽喉科
【院長】
姜 洪仁
◇略歴
昭和62年 大阪府立大手前高校卒業
平成 7 年 浜松医科大学医学部卒業
─ 〃 ─ 浜松医科大学医学部耳鼻咽喉科 入局
平成 8 年 焼津市立総合病院
─ 〃 ─ 聖隷浜松病院
平成11年 公立森町病院
平成13年 聖隷浜松病院
平成19年 浜松医科大学 助教
平成22年 きょう耳鼻咽喉科 開院
【乳幼児を含む小児の耳鼻咽喉科疾患の治療】
生まれてから、だいたい体重が25kg程度になるまでの小児期は、成人と比較すると身体の機能にかなりの違いがあります。勤務医時代は、こうした小児耳鼻咽喉科の分野について専門外来などで多数のお子さんと関わりを持ってきました。子供は一度、診療で怖い思いを経験すると、次回からの診療をスムーズに行えなくなることがあります。これまでの経験を活かし、中耳炎から難治性疾患に至るまで、さまざまな小児の耳鼻咽喉科領域に対応いたします。また、先天性難聴などで補聴器装用が必要なお子さんに対しても、総合病院と同等の聴力検査を行う事ができるようにしました。
【耳鳴りに対するTRT療法】
TCI(Tinnitus Control Instrument)と呼ばれる慢性の耳鳴り治療のための機器があり、これを用いた治療法が注目されています。TCIを用いたTRT療法(耳鳴り順応療法)は、「脳を耳鳴りの音に順応させるように訓練する」方法で、慢性の耳鳴りに効果的な方法と言われています。TRTは、耳鳴りに対する科学的な取り組みです。TRTは、現在、米国やイギリスを中心に発展し、その他様々な国で試験的に実施され、多くの患者さんが「症状がかなり改善された」と報告されています。今日ヨーロッパではかなりの数の耳鼻咽喉科医が、この療法を採用していますが、日本ではごく一部の専門機関しか行っていません。このTRT療法は、「耳鳴りを知覚しないように訓練する」というのが目的で、つまり「慣れる」ということに焦点を当てた治療法であり、当院でも採用しています。