■塗り替えの適正時期と経過年数について
外壁に塗装された「塗膜」の寿命を左右するのは、「時間の経過」と「周辺の環境」です。
塗膜も、時間が経てば、人間が年齢を重ねるように弱ってきますし、
また気候の穏やかな所と風雨にさらされ続ける所とでは、塗膜の傷み方も変わってきます。
「時間の経過」の観点からご説明しますと、一般的な外壁の塗り替えサイクルは
10年~13年と言われています。
もちろん、塗られている塗料の性質やグレードによっても異なってきますが、
この程度のサイクルで塗り替えると、予算的・工期的に無理なく、
最も経済的な建物の保持が出来る、という考え方です。
また「周辺の環境」については、建物を保護している「塗膜」を劣化(性能低下)させる要素が、
周辺にどれだけ多いか、という観点から捉えます。
(1)紫外線(2)塩分(3)炭酸ガス(4)雨水などは、
すべて塗膜の劣化の原因になる要素ですが、建物が置かれている環境に、
これらの要素がどれだけ多いか、が塗膜の傷み方を決定する、もう一つの要因になります。
たとえば一般的に、自動車の往来の多い道路周辺よりも、
閑静な住宅街のほうが建物外壁の持ちが良い、ということです。
■塗料と塗り替え時期(目安)
アクリル樹脂塗装・・・4~6年
ウレタン樹脂塗装・・・8~10年
シリコン樹脂塗装・・・12~15年
フッ素樹脂塗装・・・・15~20年